ED・勃起不全、生理不順 原因は自律神経の乱れかも

リラクゼーションサロン「プラーナ」では、タイに古くから伝わる、内臓・生殖器周辺のデトックスマッサージであるカルサイネイザン・チネイザンの施術を主に行っています。色々な方がいらっしゃいますが、男性だとED・勃起不全、女性だと生理不順や月経痛などのデリケートな悩みを抱える方にたくさんお越しいただいています。
施術においては、症状が改善するようにと思って行っていますが、一回、施術に来ていただければスッキリよくなるというものではなく、普段からの生活習慣が大切です。もし、すぐによくなったとしても、同じ生活を続けて入れば、また体に症状が出てきてしまいます。
症状を改善するというものではなく、その症状を引き起こしている原因を改善していくということが大切です。その原因となるものの一つに自律神経の乱れがあります。
そもそも自律神経ってなんだ
「自律神経の乱れ」という言葉はよく聞きますが、そもそも自律神経って何なの?といったら正確に説明できる人はあまりいません。
自律神経とは、私たちの体をコントロールしているものです。運動神経、感覚神経とは違い、脳から指令を届ける神経ではありませんが、心臓、肺、胃、腎臓、肝臓、小腸、大腸、あらゆる臓器や体の器官は自律神経がコントロールしています。
心臓に動けと命令しなくても、胃や腸に消化しろと命令しなくても、動き続けてくれます。このような無意識の動きを可能にしているのは、体に自律神経が張り巡らされているからです。
交感神経と副交感神経
自律神経には、交感神経と副交感神経という2つの神経回路が存在しています。あらゆる臓器や器官には交感神経と副交感神経が通っていて、そのバランスで臓器が活発に動いたり、休んだりしています。
交感神経は、起きている時、ストレスのかかっている時などに優位に働きます。一方で、副交感神経は寝ている時、リラックスしている時に優位に働きます。交感神経と副交感神経はトレードオフの関係、シーソーのようにどちらかが強くなるとどちらかが弱まるという関係です。
交感神経が優位な状態だと、体も脳も活発に動きます。筋肉は強く動きますし、脳も活発に動きます。いいことのように思えますが、一方で消化や吸収、代謝といった機能は弱まってしまいます。
ストレスが高まると交感神経が活発になる
私たちは、ストレスがかかると、ストレスに反応して交感神経が活発に動きます。これは、闘争逃走反応と呼ばれるものです。この機能は進化の中で手に入れてきました。肉食獣に襲われたり、敵と対峙した時には、ドキドキする人の方が戦うのにも、逃げるのにも、筋肉が強く動くので有利でした。ドキドキする人類は、生き延びやすく、逆にドキドキしにくい人類は淘汰されやすいものでした。これが何万世代、何十万世代と続くことで、私たちはストレスに強く反応するようになりました。
しかし、これには問題がありました。社会の変化が急激に起こったからです。本来は、肉食獣に襲われるような生命の危機において、発動してきた能力ですが、社会の変化が早く、締切に追われる、上司に怒られる、スピーチを当てられるといったようなストレスがかかりやすい世の中になりました。私たちの体は、肉食獣に襲われているのか、締切に追われているのか、区別がつきません。同じように交感神経を優位にします。その分、体を回復させる副交感神経の機能は弱まります。
短期的では、あまり大きな問題とはなりませんが、長期的、慢性的にストレスがかかると、体が回復しないわけですから、いずれ、体や心が壊れてしまいます。
自律神経を整えるために
・しっかりと睡眠
寝ている時間が短いと、副交感神経の働く時間が短くなってしまいます。1日、最低6時間、できれば8時間くらいは眠りたいです。
・夜は電気は暗く
夜に明るい電気をつけていると、私たちの体はまだお昼だ、体を活発に動かさなければと交感神経を優位にしてしまいます。夜は、暖色系のライトで、なるべく暗くして過ごしましょう。
・寝室にスマホを持ち込まない
スマホのブルーライトは、そこそこ強い光を放っています。寝る前まで、この光を浴びていると体が休まりません。
・朝は太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びると、体が起きてきます。そして、太陽の光を浴びると、その13、4時間後くらいに副交感神経が優位になり始めます。
・ゆっくりとお風呂につかる
お風呂につかると、リラックスできます。湯船に入ることで、体に水圧がかかります。これにより末梢血管から血液が押し戻され、血流がよくなります。
・腹式呼吸
息を吐くと副交感神経が活発に働きます。吸うことは考えなくても、勝手に吸ってくれます。吸うことを意識すると、交感神経が活発に働いて、体が起きてしまいます。

