金玉は大切なのに、なぜ無防備にぶら下がっているの?

 リラクゼーションサロン「プラーナ」ではタイに伝わるカルサイネイザンの施術を行っています。カルサイネイザンは、お腹のマッサージに加え、生殖器周辺や睾丸へのアプローチも行います。

 私は女性ですので睾丸がありませんが、格闘技でキックが当たったり、野球のボールが当たって悶絶している様子をテレビなどで見たことがあります。本当に痛いんだろうなと思います。

 まさに男性の一番の急所であるはずの睾丸ですが、なぜあんなにも無防備にぶら下がっているのでしょうか。女性の大切な部分である、膣、卵巣、子宮などは体の中にしまわれています。今回は、そのあたりについて調べてみました。

睾丸は元々は体内にあった

 面白いことに、睾丸は元々は体の中にあったと考えられています。進化の過程で体の外にでていき、今のように陰嚢に包まれた形でぶら下がるようになりました。その変化は1億年ほど前にその変化が起こったのではないかと考えられています。進化はランダムに起こりますので、理由があるわけではありませんが、体外にぶら下げる方が生殖に有利であったと考えられます。

①冷やすため

 これは一番有力な仮説ですが、睾丸を冷やすために外に出たということが考えられます。人間の精子は高温の状態では生産されにくくなります。体の中にあると温まりすぎてしまいます。

 陰嚢は縮んだり伸びたりして、温度を調整しています。暑い時には陰嚢から熱を逃すために、陰嚢の皮膚は伸びて表面積が大きくなります。これによって効率的に熱を逃がします。一方で寒い時には陰嚢は縮みます。寒すぎても精子に悪影響が出るので、縮こまって体温を逃がさないようにします。

②見せびらかすため

 これはディスプレイ仮説というものですが、自分の睾丸を見せびらかすという目的です。これは変態的な行為ではなくて、孔雀が羽を広げるのと同じだと考えられます。

 孔雀のオスは美しい羽を広げてメスにアピールします。メスは大きくて綺麗な模様の羽を持つオスに好意をいだくと考えられています。これは、羽が大きなオスの方が強いと考えられるからです。大きくて美しい羽を持つオスは外敵にも狙われやすくなります。ですから、死ぬ確率は高くなります。それでも生き残っているということは強いオスであることの証明であり、メスにもてます。

 人間の睾丸も外に出すことで、睾丸の大きさをアピールして強いオスであるということを証明しているとも考えられています。

③全力で走るため

 走るためにはお腹の中に睾丸をしまう方が、ブラブラしなくて便利そうです。しかし、お腹の中に睾丸がある状態で、全力疾走したり、体に力を入れると腹筋が収縮します。そのために睾丸も圧迫されてしまいます。

 強い圧力がかからないように、睾丸を外に出しているという考えもあります。

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